うつ病にならないためのガイドライン

社会人のうつ

価値観の多様化にもついていけない、次世代のうつ病について

日本では、最近、「新型うつ病」という言葉をよく聞くようになりました。いわゆる一般企業や公務員の職場に「新型うつ病」の患者が多いと注目されています。実際は、「新型うつ病」とう病名は存在せず、「非定型うつ病」をマスメディアが名付けだ俗称です。従来は、生真面目で几帳面な人がうつ病になりやすいという考え方が一般的でした。「新型うつ病」に当てはまる人は、どちらかと言うと、社会人としての経験が乏しいので、負担の少ない業務に従事しているにも関わらず、早々に抑うつ症状があらわれます。しかし、一旦、仕事を離れると、親しい人間との飲み会に出かけたり、プライベート用のSNSなどに嬉々として楽しげな画像をアップし続けている為、周囲の上司や同僚から、休職中なのにあんなに遊んでいるという事は、単純に怠けているのではないかと疑われ、今後どう対処すべきかと戸惑ってしまいます。

新型うつ病=非定型うつ病と解釈され、境界性人格障害などと症状が似ています

実際のところ、専門家同様、企業側、周囲の人間は、若手社員の心の弱さが原因であると捉えている事ががほとんどです。家族や学校の枠のなかで、あまりにも大切に育てられ、そして守られ過ぎてきた代償ではないかと指摘される事も少なくありません。マナーなどを軽く注意しただけで離職したり、音信不通のまま会社に来なくなったりしてしまいます。競争して一番になる事よりも、積極的に行動したり、得意な事に特化して「頑張っている」事で子供の頃から評価されてきました。突然不機嫌になったりするので、うつ病と言うより、実は、適応障害、境界性人格障害、または回避性、依存性人格障害に近い性格が多いのが「新型うつ病(非定型うつ病)」の患者ではないだろうかという意見も根強くあります。20〜30代の社会人のストレスになるきっかけが些細な事が多いのは、90年代の教育改革の歪みとも言えます。この「新型うつ症候群」の若者に適応できるポジションを与え、出世をめざす事を第一と考えない適性を重視した職場作りを検討する企業が徐々に増えてきています。これからは企業も競争や出世一辺倒にならないように変わっていく時代なのかもしれません。